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モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団 山田和樹指揮 藤田真央ピアノ
山田和樹さんのプレトークがあるというので早めに会場へ ホールは満席、コンサートが始まる少し前に山田和樹さんがマイクを持って現れ 話始める「皆さんこのプログラムもっておられますね これはモナコの王宮で撮影したものですがここで8月に真央君が演奏するんですよ」 藤田真央さんが現れてびっくり (こんなタイミングで...)と戸惑う山田さん お互いに茶化しあいながらのトーク ベートーベンピアノ協奏曲3番で何か新しいことが起こるかもと意味ありげなお話 1曲目 ベートーヴェン 序曲コリオラン モンテカルロフィルは初めて聴くオーケストラ ドイツ系のオーケストラのような 重厚な音の厚みはないけれどメリハリのある演奏 ホールに響くオーケストラの音を久しぶりに全身に浴びて感激 2曲目 ベートーヴェンピアノ協奏曲3番ハ短調 ピアノはオーケストラの後から力強いスケールの繰り返しで入ってくる ffからppまで真央さん独特の美しく表情豊かな音楽の中に引きずり込まれる 印象に残ったのは左手の雄弁さ 1楽章 カデンツァはよく聴くベートーヴェン作ではなく 華麗で勇壮で真央さん自作かしら? でもちょっと違うようなと思って聴いていたけれど、後で矢代秋雄作と分かった。 2楽章はゆったりしたテンポのppで静かに繊細に歌う。オケもピアノに寄り添って 深い情感たっぷりの演奏。3度の重音(おそらく)で進行するフレーズの 音がなんと美しく調和に満ちた響きだったことか 3楽章は(ターラン タッタッタッ ターララン)というテーマが繰り返されるのだけれど (ターラン タッタッタッ)の二番目のタッを少し強調して弾いていることに 途中から気づいた 兵庫、千葉、東京と3日間同じ曲を演奏するので 真央さんらしく少し変化をつけたのかも オーケストラにも同じテーマがでてくるので耳を澄ますと普通に弾いていた ピアノを弾かない部分では真央さん体ごとオーケストラに向かい合い おそらく目で指揮をするような感じだったのではないかと想像した 真央さんのピアノコンチェルトでいつも思うのは体の動きから察して 内声、特にチェロやコントラバスなどの音の動きを 大切に追っているのだなということ もちろんほかの楽器のパートもよく聴いているに違いないけれども 音楽を全身で楽しんで自由に生き生きと演奏されたベートーベンピアノ協奏曲3番 夢のような時間はあっという間に終わってしまった 熱狂的な拍手喝采やブラボー(凄まじかった)にこたえてアンコールは ブラームスの8つのピアノ小品より第8番のカプリッチョ 28日のコンサートのアンコールは矢代秋雄さんの作品2曲だったということなので 真央さん、これからは日本人の作曲家の曲を積極的に取り上げようと 考えておられるのでしょう どこかでそういう発言をしておられた 今を生きる日本人の音楽家としての在り方を絶えず考え 新しい試みに挑んでおられることを感じ、本当に素晴らしいことだと感銘を受ける 後半はベルリオーズの幻想交響曲だったが残念ながらこれを聴いていると 新幹線に間に合わなくなるのでカット 翌日ネットの情報で素晴らしい演奏だったとわかり モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団ならではの(幻想)を聴きたかったのに 返す返すも残念なことをした これからは東京での夜のコンサートはやはり泊りがけでなければ ウイーンフィルのタマーシュ・ヴァルガさん(チェロ)と アンサンブル・フィルムージカ・トウキョウの 特別公演が26日サントリーホールの小ホールであり それに娘A も出演していて聴きたかったのだけれど 27日のモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団のチケットを既にに取っており 体力的に2日連続は無理と判断し聴けなかったこと サントリーホール入り口左手の小ホールの扉を見たとき 嗚呼、昨日はここで、、、と残念な気持ちでいっぱいに 80歳もまじかになると諦めることが増えてくる けれども好きな音楽を聴きになら東京まででも出ていけるように 体力維持に努めたい #
by andantin
| 2024-05-29 12:06
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大阪住友生命いずみホールにヴィオラのアントワン・タメスティとピアノ藤田真央を 聴きに行きました。 東京王子ホール27日(同じプログラム)に行きたかったのですがチケットが取れず大阪まで。 このプログラムは大好きなモーツアルトのヴァイオリンソナ(ヴィオラ版)や シューベルトのアルペジオーネソナタ、シューベルトとシューマンの歌曲等 私にとっては絶対に聴き逃すことのできない内容。それに私の年齢を考えると 今聴きき逃したらもう次のチャンスはないかも....と。 ドイツリートを友として生きてきた私にとって、シューベルトとシューマンの歌曲を タメステイがどのように歌い、その歌に真央さんがどのようにピアノで寄り添うのかがとても楽しみでした。 座席はとにかく秒単位の勝負なので選んでいる場合ではなく ホールにお任せでチケットを取ったら最前列中央左よりでした。 驚いたのは調弦のためにピアノが出した音。 ひそやかでありながら透き通るような美しい音。 そして始まったモーツアルトの出だしの二人のピアニシモの美しさ。 CDなどの機械を通した音では決して体感することのできない音の響き。 体中の細胞がその響きによって震えるような衝撃を受けた。 二人が曲中でどのようにコンタクトを取り合い息を合わせているかが 彼らの表情や息づかいを通してよくわかる席でよかった。 シューベルトのアルペジオーネソナタはずっとチェロ版を愛聴していて ヴィオラで聴くのは初めて。 同じプログラムをウィーンの楽友協会ブラームスザールでやった時のアーカイヴを オーストリアの放送で聴いていたのだけれど、1楽章のピアノの出だしは大阪のほうがよりすっきり弾かれていたように感じた。 2楽章のあの何とも言えない祈りのような音楽は清楚で抑制され 何一つ過剰な表現はない。シューベルトが聴いたらきっと喜んだに違いない。 真央さんのピアノはベースの音を本当に大事に扱い それに積み重なるハーモニーがなんと美しく響くことか。 シューベルトとシューマンのリートも本当に歌っているかのようなヴィオラとピアノ とりわけシューベルトの(Nacht und Traeume 夜と夢)の出だし、16分音符のとてもゆっくりしたトレモロ(この音型が転調しながら最後まで続く) 心の深いところから出てくるくぐもったひそやかなピアノの前奏の後に 極々小さな音で入ってきたヴィオラの息をのむような透明な美しさの歌。 極めて小さい音にもかかわらず、かすれることもなく実に美しかった。 ピアノの後奏が2小節ぐらい静かに続き、最後の和音の音が消えてもまだ 真央さんは指を鍵盤から離さない。 指がゆっくりと鍵盤から上げられた後、今終わりを迎えた音楽の深みに浸るようだった聴衆から静かに拍手が沸き起こった。 シューベルトの音楽の特徴的な転調、それがもたらす何とも言えない心の揺らぎ。 最後に演奏されたのはシューマンのアダージョとアレグロ アレグロでは音量も上げてシューマン特有の激情がほとばしる。 アンコールはシューマンの(ミルテの花)より(献呈) ウィーンでの公演のアンコールも同じ曲で、タメスティがドイツ語で 曲の説明をしていたけれど、今回は同じ内容を真央さんが。 シューマンがクララとの結婚式の前日にクララに送った曲で あなたは私の魂 私の心 私の喜び ああ、私の苦しみ ウィーンでの公演では ああ、私の苦しみ(O du mein schmerz)のところで 会場から盛大な笑いの声が聞こえていたけれど 大阪ではその部分でも多少の笑いはあったけれど、それに付け加えて 真央さんが新婚生活というのはこういうものなのでしょうか(大体の意) といったとたん笑い声が。 鳴りやまない拍手にこたえ、もう一曲プログラム後半に演奏されたシューマン(おとぎの絵本)から第4曲が演奏された。 ピアノの前に楽譜がないことに気づいた真央さんが走って取りに戻る場面も。 今回のコンサートではシューベルトとシューマンの静かでロマンティックな曲が 大半を占め、音は非常に抑制された弱音が特徴的だった。 タメステイからリハーサルの様子のストーリーがスマホに来ていて それのコメントに(このホールの響きに魅了された)と書いてあったから ホールの響きも考慮した音作りだったのかなぁと思う。 二人がそれぞれの作曲家の音楽にどれほど深く向き合ってきたか 特にシューベルトやシューマンのリートは歌詞と音楽が緊密に結びついている。 使われている詩はドイツ語で二人にとっては母語ではない。 ドイツ語の詩の韻律と音楽、言葉とハーモニーの関係を 彼らは十分研究し味わい、それを聴衆と共有した。 タメスティの熱烈な藤田真央へのラブコールによって実現した コンサートツアー(ヨーロッパを回って日本へ)に聴衆として 参加できて本当に良かった。 12日前にはコロナにかかりその後も体調はすっきりとせず こんな悪条件の中で果たして行くことができるのかとずいぶん心配したけれど めったに聴くことのできないアントワン・タメステイと藤田真央の モーツアルト、シューベルトとシューマンを聴くことができたのは夢のようで Holde Traeume, kehret wieder! (うっとりするような夢よまたもどってきて) シューベルトの(夜と夢)の最後の1節の直訳ですが 1週間たった今でもこの歌詞とメロディーが絶えず頭で鳴っています。 写真は最後の一枚以外はいずみホールのXから借用させていただきました。
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by andantin
| 2024-03-27 12:03
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チケットを購入、心待ちにしていたコンサートの日がついにやってきました。 真央さんのピアノはyoutube で繰り返し見ていましたし、去年のLucern Festivalの素晴らしいラフマニノフ2番、今年のVerbierでのMarcbouchkovとのベートーヴェンVnソナタ全曲演奏もmedici.tvで見ることができソナタ6番2楽章はずっと頭に鳴り響いていて消えません。 真央さんのピアノは私の体が動くうちにぜひ実際に聴いておかねばと思ったのです。 大野和士さんも以前から興味を持っていた指揮者、お二人がどのようなブラームスのPコンチェルト1番を聴かせてくださるのかわくわくしながら開演を待ちました。 長野ホクト文化ホールは初めて行くホール、音響はどうなのかしら.....など 少しの不安を抱きながら二階最前列左寄りの席に。 ピアノが舞台と並行ではなく少しばかり角度を付けて客席側に寄せ、ギリギリまで前に配置されていたので「ピアノの音をどう響かせるかを考えた上のことだろうな」などと想像しながら。 ブラームスのPコンチェルト1番は、藤田君のリクエストと大野和士さんが長野のコンサートを宣伝する都響の動画でおっしゃっていて ああ、この曲を作曲した時のブラームスの年齢とほとんど重なる真央さんが リクエストされたのもうなずけるなあと思ったり。 ティンパ二―の連打で始まるこの曲はピアノが入ってくるまでにだいぶ時間が かかる。手がその間に冷えてしまわないかしら....など余計な心配を。 またとても技術を必要とするであろうトリルの連続で指は大丈夫かしら.... 全く孫の心配をするおばあちゃんのような心境でしたが 曲が進むにつれ都響と真央さんの息の合ったブラームスにすっかり魅了され 真央さんの音とともに彼の頭の動きや体の動きからも、どのように音楽を感じ オーケストラとピアノを響き合わせているかということがわかって こちらも同じように体が動いてしまうのでした。 ppの音の弾き分け方、音色の多彩さ、あの2楽章の静謐な音楽を聴衆を退屈させずに引き付けておく音楽の力。 3楽章は徐々に迫力を増してコーダに。 音の美しさ、意思を持った音、音楽の構成どれもなるほどと心が満たされて どのように言葉で表現したらよいのか、1週間たった今もブラームスが頭の中で鳴りやみません。 オケのみの部分では真央さんが手を肩から常に脱力させているのがとても印象に残りました。 演奏が終わった後、大野和士さんともコンマスの方ともしっかりハグされていたので きっと満足のいく演奏ができたのだろうなと。 本当に素晴らしかったと手が疲れるまで拍手を送りました。 聴衆の鳴りやまない熱を帯びた拍手とブラボー、うめき声?に答えて 真央さん自作の「パガニーニの主題による変奏曲」をアンコールに。 長くなるのでドボルザークの7番については割愛。 あまり聴く機会のない曲だったけれどもう一度ちゃんと聴きたい曲。 私の席からは第1Vnがダイレクトに響き,バス、チェロパートがあまり 聴こえててこなかった印象がある。 軽井沢に住んでからコンサートに行く機会がめっきり減ってしまい 東京まで聴きに行く元気も失われつつありますが 真央さんのピアノをはじめ、これはというコンサートはできる限り実際に聴いておきたい。そのための体力作りに励もうと決心するのでした。 コンサートからの帰り道、 (音に命あり姿なく生きて)という才能教育の鈴木慎一さんのことばを 突然思い出しました。50年近く思い出すこともなかったのに。 それからドイツ語で (Musik ist meine Seele)音楽は私の魂という言葉も。 #
by andantin
| 2023-10-14 17:36
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軽井沢は全国的に見れば過ごしやすいのですが それでも気温30度湿度80パーセント越えの日が何日かあり 気温はそれほど高くなくても湿度が高いので 蒸し暑さが体に堪えます。 久々に孫たちにも会え、その成長過程の様子を感じることができたのは うれしい半分心配半分。 高校生の孫にはPCのわからないところを教えてもらったり 頼りになる存在になっていました。 中学生の孫は学校から与えられているPCで何を見ているのか 耳にはイヤホン。 耳や目に悪いのではないか思考力が育たないのではないかと 祖母としては気になるところですがどうしようもありません。 今の時代難しい問題ですね。 大学生の孫は家族とは来ず友人たちと来て車で遠出もし 楽しい時を過ごしたみたいです(インスタのストーリ―によると)。 もう孫たちが家族とやってくることは難しくなるのだなと 少し寂しいですが、彼らのこれからの成長を遠くから見守って 大人になった彼らと楽しい会話ができるように頭を柔らかく 保ちたいと思っています。 難しい時代を生きる孫たち、その将来が安全であるよう 祈らずにはいられません。 #
by andantin
| 2023-08-26 11:46
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散歩途中に見つけたオカトラノオの群生。この地所の持ち主がかつて作っていたであろう庭の花々が生い茂っている. 新しい方法を見つけるのにずいぶん時間がかかってしまった。 このやり方でいいのかどうかわからないけれど、何とかインポートに成功。 マイクを通しているので庭いっぱいに大音量で音楽が鳴っている。 イージーリスニングのメドレーかしら? サウンドオブミュージックの( Climb Every Mountain )も流れていた。 夏のイベントかも。 キャンドルナイトに出かけたのを思い出した。 ブログのプレビューを見たら思ったように写真が縮小できていないことに気付いた。 ペイントの写真の縮小も前の方法ではできないのよね。 どうしてかしら?
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by andantin
| 2023-07-25 16:03
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