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娘Kは、5,6年前まだフランスにいるころからシディ・ラルビ・シェルカウイという 舌をかみそうな名前の振付家・ダンサーに魅せられて あちこちの公演を追っかけて見に行っていたようでした。 彼の公演はヨーロッパではチケットがすぐ売り切れるほど大人気だそうです。 私も娘KにDVDを見せてもらって、機会があったら見たいものだと思っていたら シディ・ラルビ・シェルカウイの来日公演が渋谷のオーチャードホールであるから 是非見てほしいと娘Kがチケットを用意してくれたので昨日見てきました。 ベルギー王立モネ劇場製作の「アポクリフ」というタイトルの舞台公演。 シディ・ラルビは演出・振り付の他、ダンサーとしても 首籐康之、ディミトリ・ジュルドと共にに出演。 またコルシカの男性アカペラコーラス/ア・フィレッタ(7人)が迫力のある すばらしいコーラスでダンサーたちを支える。 「アポクリフ」とは聖書の外典でいわば正典から排除されたことば。 シディ・ラルビはベルギー人だけれど父親はモロッコ人で キリスト教文化とイスラム文化がぶつかり合う中で育った背景から このテーマが出てきたものと、とても興味深い。 ダンサーたちの体は軟体動物のように自由自在に動く。 バレエのように上に飛び跳ねるのではなく、床を全身で這いずりまわる感じ。 巨大な階段や聖書やコーランなどかと思わせるような大量の本 文楽からアイディアを取ったような人形などを装置としてうまく使っている。 ダンスを支えるコーラスは巨大な装置を移動しながらすばらしい声で歌う。 コルシカの伝統音楽ということだけれど ヨーロッパ中世の宗教曲のようなハーモニーの中に 時折コーランの朗誦のような歌い方と節回しの音楽がミックスされ キリスト教の教会音楽とイスラムの音楽が混ざったような なんとも不思議で魅力的な音楽。 力強さのなかにもどこか悲哀が漂う音楽は 排除されたものの哀しみを表すかのようにも聴こえ ラルビの爪弾くライアーという竪琴に似た楽器の澄んだ音色も 効果的に使われていた。 ダンサーたちの動きは良くわからない部分も多かったけれど 両手を大きく羽ばたかせる鳥のような動きが、あらゆる宗教を超えた 何物にもとらわれない自由な精神を求める動きのように思えて印象的だった。 さて、シイディ・ラルビ・シェルカウイ 日本でもセンセーションを巻き起こすだろうか・・・・ お客様は満席ではないけれどかなり入っていたように思うし ブラボーやスタンディングオベイションもあったけれど。
by andantin
| 2010-09-05 15:08
| お出かけ
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