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東京の実家の最後の遺品整理に行く。 もう何十年と使っていない埃まみれのシンガーミシン 他の荷物と一緒に処分業者に引き取ってもらうつもりだったけれど 修理すればまた使えるようになるということがわかった。 NHK朝の連続小説「カーネーション」に触発されてか 古物好きの娘Kが、誰も引き取る人がいないのならほしいとのこと。 捨てるにはもったえないトランクと一緒に、クロネコで娘Kのマンションに運んでもらう。 梱包を解いて部屋に運び入れてくれたクロネコのおにいさんが ミシンに対してかトランクに対してかわからないけれど 「カッコイイ・・・・」と。 最近ある種の若者の間では、古いものが見直されているらしい。 中は2段になっており、かわいい花模様の布張りだが、あちこち破れているので張り替えなければ ついでに納屋から出てきたカビだらけのSPのアルバムも数点救い出してきた。 保管状態が悪いので、まだ聴くことができるのかどうかわからないけれど ともかく私の音楽との出会いの原点になった二つのアルバムは 記念としてとって置きたいと思う。 ゲルハルト・ヒッシュが歌ったシューベルトの「冬の旅」 同じくシューベルト・「美しき水車屋の娘」 わたしが3~4歳の頃、日曜日になると蓄音機から暗く物悲しい音楽が聞こえてきて とても「いや~な」気分がしていた。 何か灰色をした得体の知れないもので体を覆われるとでもいおうか・・・ 今でもそう感じたある日の場面を、はっきりと思い出すことができる。 その音楽が、今思えばシューベルトの「冬の旅」や「美しき水車やの娘」で 日曜になると父が聴いていたのだろう。 近所の学生さんなども聴きに来ていた事をおぼろげながら覚えている。 戦後間もない頃の遠い遠い昔の話・・・・・ その頃家にあったレコードで私が好きだったのは、「時計屋の店先」という曲。 テンポの良い明るく楽しい曲だったと思う。 色々な時計のねじを巻く音や、はと時計の音などが聞こえて楽しかった。 幼い頃、本当に憂鬱な感じでいやだと思っていたシューベルトの歌曲は 知らないうちに私の心の奥深くに住みつき、大切な音楽となって、今生きている。 しょっちゅう聴くということではないけれど、今も時々聴きたくなる音楽。 若い頃、フィッシャーディスカウとジェラルドムーアのコンビのLPをよく聴いていた。 白井光子/ハルトムート・ヘルのCDも素晴らしいけれど 私の好みでは男性歌手のほうがいいかな・・・ 最近はどんな歌手が歌っているのか・・・・・また調べてみよう。 到達できない何ものかに対する絶望と孤独と憧れの音楽。
by andantin
| 2012-02-03 22:01
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