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義母S子さんが入院しているうちに・・・と佐久のアムシネマで ダスティン・ホフマンが監督した映画「カルテット」を見てきました。 イギリスの田園風景の中に建つ、引退音楽家のための老人ホーム「ビーチャム・ハウス」が 存続の危機に見舞われ、閉鎖に追い込まれるのを何とか助けようと かつて第一線で活躍していた入居者達が出演するコンサートの準備が進められている。 そこへ、かつてのオペラ界の大スター、ジーンが新しい入居者としてやって来た・・・ 穏やかにそこで余生を送る入居者の中に、ジーンは、昔ヴェルディのオペラ「リゴレット」の 四重唱を一緒に歌った仲間達を見つけるが、彼らとは野心やエゴで傷付け合ったり 会いたくはなかった離婚した相手もいた・・・ 入居者の誰もが、かつての伝説のカルテットにコンサートで歌って欲しいと願うが ジーンは過去の栄光に縛られ、「高音が割れてしまう」などの理由から 歌は封印している・・・・・ 最後はめでたしめでたしという結末のようですが。 4人の俳優の他は、本当の引退音楽家たちが出演しており 彼らの演奏が随所に出てきて楽しめる他 「ビーチャムハウス」が建っているイギリスの田園風景や 出演者の年を重ねた美しさににも感嘆。 日本で高齢者といえば、背中は曲がり、足も曲がり、服装も地味な ヨタヨタとした人を思い浮かべますが 出演の俳優さんたちは相当のお年、顔もしわくちゃ、肌もシワシワなのにもかかわらず 背筋はピンと伸び実に魅力的。 ずっと人に見られる仕事をしてきた人は、やはり普通の人とは違うのかしら? 映画の中でのこととはいえ、高齢になってまだらボケになったり 体にあちこち支障が出てきても、男性・女性であることを忘れず 音楽を支えに生き生きと生きている人たちを見て、自分もこのようでありたいと思った。 世の中、アンチエイジングばやりだけれど、人は必ず老い死んでゆく。 アンチエイジングばかりではなく、どのように老いて行くのか どのように自分の死を迎えるのかということに、もう少し思いを巡らせたいと思う。 自分のことを考えても、鏡の中に昨日は気がつかなかったシワやシミを見つけて愕然としたり 趣味で弾いているピアノも、若い時のようにスイスイ上達したりはしないし つい最近も、複雑な装飾音符が思うように弾けなくて そこがうまく弾けないために、音楽の流れが止まってしまう。 練習はしているけれど、技術的に克服するのは簡単ではないと ついに装飾音符無しで弾く決断をしたばかり。 老いるということは、色々なことを上手に手放していくことだと 読んだか聞いたかしたことがある。 いつまでも過去にとらわれていると、苦しいし、周りの人に迷惑をかけもする。 そうはいってっも、あまり簡単に手放してはいけないようなこともあるかもしれないけれど・・・・ ヴェルディのオペラ・リゴレットの四重唱「美しい恋の乙女は」は 4人が別々の内容の歌詞を歌っているにもかかわらず、4つの旋律が絡み合いながら すばらしい調和へと終結していく音楽。 このメロディーが心を占拠していて、なかなか消えてくれない。
by andantin
| 2013-09-05 12:29
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