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今年も義母の長寿のお祝いに町長がお祝い金を携えてお見えになりました。 だいぶ前に役場から何日何時頃に伺うと連絡があったのですが 去年の経験から今年は前もって義母には町長訪問のことを伝えず 前日に伝えました。 13日は自治会主催の敬老の日の食事会もありましたが 3時頃町長がお見えになる予定なので慌ただしいと思ったのか 毎年出席している義母ですが「今年はもういいでしょう」と欠席。 予定より早く2時過ぎに町長と役場の方2人ががお見えになると 義母は紺色の水玉模様のワンピースに、いつもはしないベルトをきちんとつけ その上に黒いレースのカーディガンを羽織った姿でお出迎え。 離れの入り口にはスリッパが用意され 訪問医療の医者用に置いてある木の丸椅子には 町長がお座りになるかもしれないと思ったのか 小さな座布団が薄いスカーフらしきもので覆われて 載せてありました。 義母なりに精一杯の大事なお客を迎える準備だったのでしょう。 お祝い金と子供たちが描いた絵の色紙を町長からいただき、記念撮影のあと 「これからもお元気で」との町長さんの声かけに 「何もお手伝いできませんで」と義母。 3分位の滞在で次のお宅へと向かわれました。 車がすでに行ってしまったのに、お見送りにと出てきた義母は 「ああ、寿命が1年ぐらい縮まった!」と安堵の表情。 何でも朝から気が重くてしょうがなかったと・・・ 義母の本心を読むのはとても難しいのですが 表情から察するに、内心はうれしいのだと思いますが あれこれと気を回して心配するたちなので大変なのだろうと思います。 「これでやっとかたがついたから昼寝するわ」と。 長寿のお祝いに来てくださるのに寿命が縮まる思いをするなら 町長訪問をお断りしたほうが良かったかしら・・・・・ それとも、時にはそれほど緊張するような出来事も必要なのかも。
by andantin
| 2015-09-14 12:00
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