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2016年初めてのオルガンコンサートが軽井沢コルネであり行ってきました。 演奏者はAlize Mendizabalというスペインの女性オルガニスト。 現在 スペインバスク サンセバスチャンにある カヴァイエ=コルのオルガンで有名な サンタ・マリア大聖堂のオルガニストを務めている方。 ヨーロッパではオルガニストの世界はいまだ男性社会で 女性のオルガニストは珍しいということでした。 演奏された曲目は前半のメインが F.クープランの「修道院のためのミサ」からグローリア。 グローリアだけで小さな曲が9曲。 ミサの典礼に従えば、キリエから始まり順番は違うかもしれないけれど 思いつくだけでもグローリア、サンクトゥス、クレド、アニュスデイ・・・ カトリック教会のミサのことはよく知りませんが グローリアだけでもかなりの曲があることを考えるとサンクトゥスその他にも 数曲づつあるのかもしれません。 オルガンのほかにもグレゴリオ聖歌が歌われたり、色々の儀式が行われたりと ミサはかなり長時間かかったと思われる。 昨晩偶然に見たETVの音楽「白熱教室」で「神と王に仕える音楽」というテーマで バッハの音楽が取り上げられており イギリス ロイヤル・アカデミーの副学長ティモシー・ジョーンズ博士のお話と 学生による生演奏に引きつけられた。 当時のルター派の教会の礼拝は朝の7時に始まって3時間位続き バッハは牧師の説教の内容にふさわしいテーマの音楽を毎週作曲して 礼拝で用いていて、言葉で伝えきれない、いわば魂の言葉を音楽で伝えていたという 話をされていて、なるほどと思ったばかりだった。 クープランやバッハの生きた時代と今では 人間の生活様式や宗教観も随分変わってしまったので ヨーロッパでも音楽が当時と同じような形で教会の礼拝で用いられることはないと思います。 今では教会の礼拝の中でというより コンサートホールで演奏されることの方が多いのではないでしょうか。 神に仕える音楽を作曲していたバッハなどの作曲家の音楽が 教会や宮廷という限られた場所をを離れ コンサートホールでも演奏されるようになったことで 今私たちは時代と場所や宗教という枠を超えて 人間の魂の領域に達する音楽を聴く喜びをもつことができる。 プログラムの後半はバッハで、「ファンタジー・ト長調」 コラール前奏曲「いざ来ませ、異邦人の救い主よ」そして「前奏曲とフーガ ハ短調」 スぺインのオルガニストらしくトランペットの華やかな音色が多用されていたけれど 耳障りな音ではなく、素晴らしくコントロールされた音選びと演奏スタイルで 曲が終わりに近づくにしたがって、音色の重ね方が重厚壮大になり 「大聖堂で聴いたらどんなだろう」と想像しながら聴いていた。 -- -- -- -- -- いつものようにコンサートの後はティータイム。 この日のオルガニストに合わせたDolce さん力作のスペインのケーキが3種。 サン・セバスチァンのタルト。 スポンジは石畳の様なモザイク模様。 タルタ・サンディアゴ カタル―ニアのクレームブリュレのようなケーキ 私はサン・セバスチャンのタルトとカタルーニアのタルトを Sさんと半分こしていただきました。 どちらもとてもおいしかったです。 Alizeさんもこの特別なケーキをとても喜ばれたそうですよ。 聴覚と味覚の両方が楽しめるコンサートは素晴らしい!
by andantin
| 2016-02-27 22:45
| 音楽
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