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8月下旬以来S子さんの発熱は上がったり下がったりを繰り返し 感染症を疑った医師も「薬も効かないし、感染症ではないと思いますが・・・」 ということで、原因はわからず経過観察に。 昨日はケアマネを中心に訪問看護師、訪問介護士、デイケアのスタッフ(介護士と理学療法士) 介護用機器の方などがS子さんの離れに集合し 現状の確認と今後のサポートの計画などを話し合った。 「本人の意思を尊重し、S子さんらしい終わり方ができるよう配慮する」 ということを確認。 今のところ週1~2回の訪問医療、週1の訪問看護で様子を見る。 3度の食事介助、1日5~6回のおむつ交換、トイレ介助などは家族で。 介護で一番の問題は排泄だけれど S子さんの場合、居住している離れはワンルームでバリアフリー。 トイレの便器まで4,5歩という位置に介護ベットを移動させてあるので 元気な時は、あちこちにつかまりながら自力で用を足せていた。 今は熱で一段と足腰も弱ってしまったので おむつにしているが、S子さんはそれでもトイレに行きたがるので Mさんが抱きかかえるようにして便器まで連れて行き 私がおむつを外し、用が済んだら立たせて、新しいおむつと交換するというスタイル。 昨日、この作業を見ていたケアマネさんと介護用機器の方から 素晴らしいチームワークだとお褒めの言葉をいただいた。 「なかなかここまではできませんよ。かなりハイレベルです」ですって。 在宅での介護の場合、基本となるのは家族ですから 精神的肉体的負担は家族に相当かかってきます。 S子さんの場合私たちが二人元気でいるので、なんとか看ることができますが どちらか一方が病気などで倒れた場合は大変。 「本人の意思を尊重し、その人らしい生を全うできるように」 という考え方は、本当にそうできたら素晴らしいのですが 「言うはやさし、行うのは難し」です。 とても忍耐のいることであり、肉親が介護するには 親子でも他者として接することができるほどの関係でなければ難しい。 S子さんのように、誰かのお世話になることを、ことのほか嫌がり とにかく自分でなんでもやらなければ気が済まない性格の場合 介護拒否ということがしばしば起こります。 かといって自分でできるわけはなく、後始末をしなければならない 家族はついつい怒ってしまいます。 ニュースで時々報道される虐待や親殺しなど それは本当にあり得ることだと実感します。 報道の陰にはもっとたくさんの実例があるのではないでしょうか。 今はS子さんの体力が弱っているので あまり拒否されることもなくなり、こちらは楽になりましたが あまり何でも助けてしまっても、S子さんのまだかすかに残っている 能力をダメにしてしまうのではと、昨日あたりから排泄はできるだけトイレで 食事はテーブルで自分でスプーンを使って食べるように仕向けています。 もちろん横について見守り、必要な介助はするのですが。(毎回完食) はたから見ると、なんと残酷な…と見えるかもしれませんが 食べさせてあげるようになった途端 口だけ開けて待っているようになってしまうのです。 S子さんの介護を通して、いやでも自分たちもこうなるのか・・・ ということを考えます。 戦後生まれの私たちが、後期高齢者や超高齢者になって 思うように体が動かなくなった時 今のような介護の体制が維持されているとは思えません。 看護師さんとの雑談でも、「施設は増えても介護者が増えない・・・」と。 S子さんに介護施設、老人ホームという選択肢も考えましたが S子さんは要介護2の判定で特養には入れません。 現在は介護度は4ぐらいになっていると思われますが 特養は緊急性のある人優先ですから家族がいる場合は無理でしょう。 グループホームも見学しましたがどちらも来年まで空きなし。 あとはショートステイや老人健康保険施設などですが 発熱などがある場合は受け付けてもらえません。 S子さんは認知症の症状は少しづつ進んではいますが それほどひどくはなく、割合はっきりとしていることの方が多く 何度か利用したショートステイは「もうあそこに行くのは嫌」と言っていましたし 以前から老人ホームに対しては否定的なことを言っていました。 その上倹約家で「贅沢は罪」位に思っているS子さんに 「有料老人ホーム」という選択肢を考えることは難しく 最後まで在宅でということになっています。 人間の寿命が延びたのはいいのかどうか 人が命を終えるということがこれほど難しく大変なことだとは。
by andantin
| 2017-09-09 15:25
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Comments(2)
あれから如何しているかと案じておりました。矢張り気が抜けない日々となったのですね。どうぞご主人様と連携して貴女様もお疲れが出ませんように。。。手仕事は気分転換位にしてお身体休めて下さいね。
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by
andantin at 2017-09-12 11:44
:カームママさん
この間お会いした時はまだ少しは余裕があったのですが 熱が下がらないため、日に日に弱っていくのがわかります。 ただ食事がまだとれているので、命がつなげているのかもしれません。 明日はお昼頃少しうかがえると思いますので その時に色々ご相談を。
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